「仕事はお金のため」と割り切って働くことに、何か問題があるのでしょうか。
周囲が「成長」や「やりがい」を口にする中、自分だけが浮いているように感じて戸惑ってしまうこともあるかもしれません。
結論、お金のために働くこと自体は決して悪いことではありません。
お金は、生活を守り、人生を豊かにするうえで必要不可欠な存在です。
ただし、その働き方を続ける中で「人生がつまらない」「昇進が難しくなる」といった壁にぶつかることがあります。
この記事では、お金のために働くことのメリットとデメリットを整理し、「このままでいいのか」と感じ始めたときに考えてほしい視点をご紹介します。
今の価値観を否定せずに、自分らしい働き方を見直すきっかけになるはずです。
お金のために働くことの何が悪いのか?
働く目的が「お金」であることは、果たして悪いことなのでしょうか。
ここでは、その考え方のメリットについて深掘りしてみます。
- お金がなければ何もできない
- 気分の浮き沈みがなくなる
お金がなければ何もできない
お金がなければ何もできない、というのは働く上での現実であり、否定できない事実です。
家や食べ物、水道、ガス、電気などの生活に必要なものは、すべてお金がなければ手に入らないからです。
経済的に自立した生活を送るには、安定した収入源が欠かせません。
また、「選択の自由」を持つためにもお金は必要です。
趣味や学び直し、友達との交流といった自分の人生を豊かにする行いは、金銭的な余裕がなければできません。
お金があることで、自分の人生を自分でコントロールすることができるのです。
気分の浮き沈みがなくなる
お金を目的に働くと、やりがいや周囲からの評価に一喜一憂せず、気分の浮き沈みが少なくなります。
というのも、「仕事はお金のため」と割り切ることで、たとえ上司に評価されなくても、思ったような成果が出なくても、感情を大きく揺らすことなく業務に取り組めるからです。
日々のコンディションに関わらず、一定のモチベーションを維持しやすくなります。
一方で、「やりがい」や「自己実現」を重視して働いていると、小さな不満や失敗で気分が大きく揺れることがあります。
「期待していた評価が得られない」
「業務内容が思い描いていたものと違う」
そうしたズレがストレスとなり、仕事のパフォーマンスにも悪影響を与えることがあるのです。
感情を安定させて働き続けるには、「お金のため」と割り切る姿勢も一つの考え方です。
お金のために働くことのデメリット
働く理由がお金だけだと、後々の人生に悪影響を及ぼしかねません。
ここではその具体的な影響を見ていきます。
- 人生がつまらない
- 昇進・昇格が難しくなる
人生がつまらない
お金のために働くことを唯一の目的にすると、仕事から得られる楽しさや充実感が失われやすくなります。
興味や好奇心、成長意欲といった内発的な動機づけが欠けると、仕事がただの「作業」になってしまうからです。
日々の業務がルーティン化し、「つまらないこと」に週の大半を費やすことになります。
やりがいや喜びのない日常は、少しずつ心が沈んでいくでしょう。
仕事に「好き」「認められる」「成長できる」といった側面を見つけることで、日々の生活にも前向きな変化が生まれやすくなります。
昇進・昇格が難しくなる
お金を目的に働いていると、昇進や昇格に必要な評価を得るのが難しくなります。
「とにかく給料さえもらえればいい」という意識だと、仕事への主体性や成長意欲が薄れやすくなり、自己研鑽や新しいことへの挑戦を避けるようになるからです。
その結果、周囲と差がつき、成果を出しにくくなります。
一方で、成果を出す人は自然と評価され、昇進や昇格とともに収入も上がっていきます。
現状維持にとどまっていると、組織にとって必要性が薄い存在と見なされ、配置転換やリストラの対象になる可能性すらあります。
お金さえあればいいと現状維持をしていると、昇進・昇格ができないどころか収入がなくなるリスクをかかえることになります。
「お金のために働く」と割り切れないならキャリアのプロに相談
お金をモチベーションに働くことには、感情に流されず業務を遂行できるといった利点があります。
ただし、完全に割り切れずに違和感を抱えている状態が続くと、やる気の低下やストレスの原因になることがあります。
もし、「働く理由はお金のためだけ」と割り切ってきたつもりでも、どこかで「これでいいのか?」という思いが心に残るなら、キャリアコーチングを受けてみましょう。
キャリアのプロは、あなたの価値観に寄り添いながら、新たな可能性や視点を見つけるサポートをしてくれます。
「自分のままでいいのか」という疑問を抱いたときこそ、一度相談してみましょう。
今後のキャリア人生を見直すきっかけとなるはずです。
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まとめ
「お金のために働く」という考え方は、一概に否定しきれない側面があります。
できることに選択肢を増やし、人生を豊かにするうえで、お金を稼ぐ行為は欠かせません。
また、感情に流されず働けるため、一定のモチベーションで仕事を続けやすい面もあります。
しかし、お金だけを目的に働くと、仕事に対する楽しさや達成感が薄れ、日々が味気なく感じられることもあります。
仕事における自己研鑽や新たな挑戦をする意欲もないため、評価されず、昇進・昇格が難しくなるでしょう。
最悪の場合、リストラの対象になる恐れもあります。
「このままでいいのか?」と感じているなら、キャリアの専門家に相談してみましょう。
自分に合った働き方や価値観を見つける手がかりが得られ、これからの人生を前向きに変える第一歩になるでしょう。