「なんで自分だけ、こんなにできないんだろう…」
入社してから、がむしゃらに頑張っているのに結果が出ない。
上司の冷たい目線、同期との実力差、ミスを重ねるたびに心がすり減っていく――そんなあなたの頭をよぎった「もしかして、もう見切られてる…?」という不安。
残念ながら現実になる可能性があります。
けれど、まだ手はあります。
この記事では、「見切られる新人」に共通する特徴4つと、それを避けるために今日からできる対策を具体的に紹介します。
嘆くだけで行動しなければ、現状は変わりません。
たとえ小さくても一歩ずつ前に進むことが、将来を変えるためには必要です。
【見切り確定】仕事ができない新人の4つの特徴
入社したばかりなのに、上司・先輩からのサポートが薄くなっていませんか? そのままでは、周囲から見切られてしまうかもしれません。
- わからないまま仕事を進めてしまう
- 指示がなければ何もしない
- 仕事関連の学習をしない
- 基礎的な能力が足りない
わからないまま仕事を進めてしまう
「分からないけど、聞いたら迷惑かも…」そんな遠慮が、むしろ信頼を失う原因になります。
理解不十分のまま業務を進めると、上司の意図とはずれた成果物を作ったり、誤解に基づいたトラブルを招くリスクが高まります。
仕事は「結果を出す」ことが目的です。最初に「分からない」と言って方向修正する方が、むしろ評価されます。
質問しないことの方が、よほどマイナスなのです。
もし「聞き方が分からない」なら、まずは「現時点で分かっていること」「どこでつまずいているか」を整理し、具体的に確認してみてください。
分からないことを分からないままにせず、勇気を出して聞きましょう
指示がなければ何もしない
「何かやることありますか?」と聞くのが怖い。そんな風に、受け身でいることはありませんか? 指示なしでは動けない人は、「やる気がない」と誤解される原因となります。
社会人にとって“指示待ち”は致命的です。会社は「言われたことだけやる人」より、「自分から動ける人」にチャンスを与えます。
「まだ仕事を振られてないから」は言い訳になりません。手が空いたなら、前にやった仕事の見直しや改善点の洗い出し、周囲のフォローなど、できることはいくらでもあります。
受け身ではなく、自分から「次に何をすればいいか」を考える。それだけで周囲の評価は大きく変わります。
仕事関連の学習をしない
会社は業務関連の知識・ノウハウを積極的に教える義理はありません。そのため、社会人は、自分で学び続けることが求められます。
必要な知識やスキルは、待っていても誰も教えてくれません。
本を読む、ネットで調べる、先輩のやり方を観察するなど、手段はいくらでもあります。
「知らない」は罪ではありませんが、「知ろうとしない」は一緒に仕事をするパートナーとしての信頼を損ないます。
仕事に必要なことを、自ら学ぶ姿勢。それが“見切られる新人”と“信頼される新人”の違いです。
基礎的な能力が足りない
業務をこなすうえで最低源必要な能力がないと、見放されます。
「教えれば何とかなる」というレベルを超えて、基礎的なスキルが不足していると、周囲からは「この人に教えても時間のムダだ」と判断されます。
営業職であれば「人との信頼関係を築くコミュニケーション能力」、マーケターなら「データを読み解く力」が必要です。
業務をこなす土台として、最低限のスキルを持っていることは大前提です。基礎的なことすらできなければ、見切られて当然といえるでしょう。
【見切りを回避】仕事ができない新人にならないための対策4選
本当に見切られる前に、行動を変えれば、まだ挽回できます。ここからは仕事ができない新人とみなされないための対策を紹介します。
- 10分考えても分からなければ相談する
- 仕事における自分の役割を把握する
- 平日・休日は知識習得に時間を割く
- キャリアチェンジを考える
10分考えても分からなければ相談する
10分考えても答えが出ないなら、相談しましょう。なぜなら、一人で悩んでいる時間は、成果につながらない無駄な時間だからです。
逆に、「迷ったら早めに聞く」姿勢は、報連相の基本を押さえた前向きな姿勢として評価されます。
「迷惑かもしれない」と怖がる前に、聞いてしまいましょう。最も迷惑なのは「確認せずにやらかすこと」です。
自分一人では解決できないときは、他の人の力を借りましょう。
ただし、相手に答えを求める質問は厳禁です。「自分で何も考えていない」とみなされ、かえって信頼を損なう原因となります。
仕事における自分の役割を把握する
あなたは、いま何を期待されていますか?──この問いに明確に答えられないなら、危険信号です。
仕事において重要なのは、「自分の役割と目的」を理解しているかどうかです。
仕事の目的が曖昧なままだと、何を優先し、どう動けばよいかが分からず、無駄な行動を積み重ねてしまいます。
「自分に求められていることは何か」を明確に理解できれば、上司の期待以上の成果を挙げられ、信頼獲得につながります。
仕事における方向性のズレがなくなれば、見切られる新人にはならないでしょう。
平日・休日は知識習得に時間を割く
成長したければ、平日・休日の勤務時間外も知識習得に時間を使いましょう。
新人は学ぶべきことが圧倒的に多い立場です。
見切られずに成長し続ける人材になりたいなら、日中の業務をこなしているだけでは足りません。
ビジネスマナーや業界関連の知識、ツールの使い方など、どれもWeb上で無料で手に入る教材で学習が可能です。
「休日まで仕事のことなんて…」と思うかもしれません。しかし、今この時期の投資が、あなたの“選択肢”を広げてくれます。
キャリアチェンジを考える
もし、どれだけ努力しても成果が出ず、心がすり減るばかりなら、「戦う場所を間違えている」可能性があります。
全員が今の仕事に適性があるわけではありません。むしろ、「この仕事に向いてないかも」と気づけた人こそ、自分の人生を自ら選び取れる人です。
キャリアチェンジは逃げではありません。限界を見極め、次のフィールドで力を発揮するための“戦略的撤退”です。
「この会社じゃなきゃダメ」と思い詰めず、外の世界を見てください。あなたを必要とする場所は、必ずあります。
とはいえ、「自分の強み」や「強みを活かせる場所」を把握している人は、そこまで多くはないでしょう。
このような悩みを抱えている方は、一度キャリアコーチングを受けてみましょう。
自分が得意なこと、キャリアの軸がはっきりと固められ、仕事における悩みが解消されます。
なんとなくモヤモヤしている方にこそ、キャリアコーチングの受講をおすすめします。
【キャリアに特化したコーチング・サービス】キャリアのプロと将来を考える>>
まとめ
「仕事ができない新人」として見切られるのは、単なる能力の問題だけではなく、姿勢や行動の積み重ねによるものです。
仕事でつまずく新人に共通するのは、「わからないまま進める」「指示待ちで何もしない」「自己学習を怠る」といった特徴です。どれも意識次第で改善可能なことばかりです。
今回紹介した内容を踏まえて、仕事ができる新人への一歩を踏み出してみてください。
それでも、仕事において悩みが解決できない場合は、自分のキャリアを見直すことも手段の一つです。